セドルン村
携帯待受画像 WQVGA(240x400)

セドルン村 WQVGA(240x400)携帯壁紙
 スイスアルプスの中央には、サン・ゴッタルド山塊S. Gottardo/St. Gotthardというのがドテッと横たわっていて、ライン河Rheinやローヌ河Rhoneといった有名河川が、そこから発しています。下の地図は、ゴッタルド山塊の東側にあたり、ライン川(前ラインVorderrhein)の源流域にあたります。そして写真は、冬になると地元のスキー客で賑わいを見せるセドルン村Sedrunを見下ろしています。温泉も湧く素敵な村です。  検索エンジンで日本語検索すると、すぐ隣の氷河急行が停車するディセンティス村Disentis/Musterやオーバーアルプ峠Oberalppassは、多くの記述が見られるのですが、その中間のセドルン村を記述してあるページは皆無です。一方、Sedrunと横文字で検索をかけると海外の無数のページがヒットします。実は、あまり知られていませんが、現在この村の真下では、世紀の一大ビッグプロジェクトが進行中なのです。アルプスを南北に貫通する総延長約 57km の世界最長のトンネル「ゴッタルトベーストンネルGotthard-Basistunnel」です。1996年に、ここセドルン村からアクセストンネルの施工が開始され、 6年後の2011年の開通を目指して現在、工事が最盛期を迎えています。セドルン工区のTavetsch山塊は軟弱層なためTBM掘削ではなく、発破作業で行われているそうです。将来には、セドルン村に中間駅ができ、この付近の地勢が様変わりするかもしれません。そういう理由で、ちょっと興味があったので、立ち寄ってみました。 なお、ゴッタルト峠越えの鉄道路線は現在もありますが、ループで高度を稼いでいるので、列車の設計速度、容量ともに従来の2倍の高速鉄道には対応できません。ですので、このような長大直線的なゴッタルドベーストンネルが必要なのです。長野新幹線に取って変わられた、碓氷峠のヨーロッパ版といったところでしょうか。その昔、「鉄道廃線路を歩く」という本に魅了されまして、碓氷峠の横川-軽井沢間の旧々線トンネルを徒歩で走破したことがあります。目を見開いても、なにも見えない闇というのを生まれて初めて経験しました。闇と暗闇が天と地ほどに異なり、盲の世界に恐怖を感じた次第です。怖かった^^;  写真を撮影した場所のビデオ映像がありましたので、興味のある人は見てくださいね。4年と半年前のことなので、非常に懐かしかったです。
スイスTOPライン渓谷TOP
旧携帯サイトでは、ここに掲載以外の待受画像(サイズは小さめ)を公開しています。またPCサイトではデスクトップ壁紙サイズで公開しています。興味のある方はトップページからどうぞ。
トップページ
© ヨーロッパ壁紙写真旅行 Failte