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デンマークは、北欧の中で最も早く王国を統一。中世には強大な王国となり、各地にはアンデルセンが描いたような壮麗な城が残されている。街には彩り豊かな家々が並び、田園には素朴な白塗りの教会が点在していて、周囲の風景と美しく調和している。
スカンディナビア諸国のなかでも最南端に位置するデンマークは、ドイツと国境を接するユトランド半島と500以上の島々からなる小国だ。面積は北欧五か国中最も狭く、九州よりわずかに狭い。首都コペンハーゲンは、シュラン島の東海岸にある歴史ある都市で、ルネッサンス様式の古い建築物や宮殿、チボリ、ストロイエと呼ばれる歩行者天国、運河沿いのニューハウンなど観光名所は多い。また文化都市としても魅力溢れ、媚態芸術の中心である王立劇場には、演劇、オペラ、バレエの専門舞台があり、観劇のシーズンになると、連日大勢の人々で賑わう。
コペンハーゲンを拠点に訪れたいのがフェン島だ。デンマークの庭園と呼ばれるこの島は、穏やかな丘がうねり、色とりどりの花が咲き乱れる美しい島。この島最大の街オーデンセは、アンデルセンの生まれ故郷として知られている。アンデルセン博物館や幼年時代の家を訪れる観光客は後を絶たない。オーデンセから少し離れた島の南には、北欧で最も美しいといわれているイーエスコウ城があり、その周辺には牧場や農園、豊かな自然と人々との、のどかな暮らしがある。
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